朝日小学生新聞記事転載

(2019年5月25日掲載)

恐竜ポスター

国立科学博物館の真鍋真博士に子供記者が取材

本物と同じ大きさの恐竜が動く、迫力の恐竜ライブ「ウォーキング・ウィズ・ダイナソーエクスペリエンス」日本公演を記念して、
朝日小学生新聞の子供記者の北川由規さん(5年)と林沙恵さん(5年)が恐竜博士の真鍋真博士にインタビュー。
国立科学博物館(東京都台東区)で化石を見ながら、恐竜についての疑問をぶつけました。

ティラノ VS トリケラは本当にあった!?

真鍋真博士(以下,真鍋) この展示室では、ティラノサウルスとトリケラトプスが向い合わせに展示されています。実はこれ、ティラノサウルスがトリケラトプスを襲おうと待ち伏せしているシーンなんですよ。

北川由規さん(以下、北川) 実際にあったことなのですか?

真鍋 はい。白亜紀後期の約6600万年前の地域の地層から両方の化石が見つかっています。ティラノサウルスにかまれたあとが残るトリケラトプスの化石もあるのです。

林沙恵さん(以下、林) ティラノサウルスはすばやく動けたのでしょうか。

真鍋 ある研究者の計算では最大時速60キロメートルだそうです。でもティラノサウルスって前足が90センチくらいで、体に対して短いですよね。つまずいて転んだら、前あしをつく前にあごをガーンと打ってしまう。万一転んでもダメージが少ない、安全な速度は時速15〜18キロメートル位で移動していたのではないかと言う研究もあります。

私、恐竜と友達です!

もし恐竜時代に人間がいたら、仲良くできますか?

真鍋 それは人間のかしこさにかかっていると思いますね。重要なのは、今の動物同士もそうですけど、いかに警戒させないで仲良くする工夫をできるかということです。

今いる生き物の中で1番恐竜に近いのはなんですか?

真鍋  鳥は恐竜の子孫です。ダチョウ、キジ、カモなどはとくに恐竜に近く、現在につながっています。おうちで鳥を飼っている人は「私は恐竜を飼っています。恐竜と仲良しです」といっても、分類学上、間違いではありませんよ。

真鍋博士が話している様子

新発見が続く恐竜の研究でもまだまだこれから

北川 なぜ恐竜の色が分かるのですか?

真鍋 2010年にアメリカの大学院生が羽毛の生えた恐竜の羽毛の部分を顕微鏡で調べたところ、メラニン色素に関連した組織を確認しました。その組織の粒の形や組み合わせで色がわかるようになったのです。今のところ10種類くらいの恐竜の色がわかっています。

北川 私たちが大人になるころには恐竜の研究は終わってしまっていませんか。

真鍋 19世紀から恐竜研究が続けられていますが、次々とおもしろい化石が出てきて、おどろきの発見がたくさんあります。現代は約1000種類の恐竜が発見されていますが、約1億6千万年以上にわたって栄えた恐竜は、何十万種といたはず。研究する事は山ほどありますよ。

国立科学博物館の真鍋真先生(左)、朝日小学生新聞こども記者の林沙恵さん(真ん中)、北川由規さん(右)

現代に恐竜がいたら.....

最後にウォーキング・ウィズ・ダイナソーライブエクスペリエンス について、聞きました。

真鍋 ウォーキング・ウィズ・ダイナソーライブエクスペリエンスは、恐竜が走り、狩りをし、動く姿を見ることができます。見て気になったこと、疑問に思ったことがあったら、本などで調べてみてください。みんなに恐竜の魅力を見つけてほしいと思っています。

恐竜と少年

現在に恐竜がいたらこんな光景も。。。(WALKING WITH DINOSAURSより)

取材した2人の感想

北川由規さんの写真

北川由規さん(5年)

先生の話はとても面白かったです。恐竜が今の鳥につながっていることがわかりました。ウォーキング・ウィズ・ダイナソーライブエクスペリエンスでは、ティラノサウルスがどれくらいの速さで走るのか見てみたいです。

林沙恵さんの写真

林沙恵さん(5年)

幼稚園のときに恐竜ショーを見て、こわかった記憶があります。でも今回の話を聞いて、ティラノサウルスの前あしの短さを確認したり、恐竜の動きを観察したりするために、またぜひ見に行きたいと思いました。

取材にご協力いただいた方

真鍋真博士の写真

国立科学博物館 真鍋 真さん

国立科学博物館、標本資料センターのコレクションディレクター。恐竜など中生代の化石を発掘し、爬虫類や鳥類の進化を読み解く研究を専門とする。研究活動の傍ら、恐竜図鑑の監修や子供や大人向けの恐竜の本の執筆なども行う。

この夏、世界最大の恐竜ショーが日本上陸! 全世界900万人が体験!
8月1日〜4日 横浜アリーナで開催決定

Walking With Dinosaursバナー

「ウォーキング・ウィズ・ダイナソーライブエクスペリエンス」は、BBCの同名テレビシリーズをベースに制作された世界最大の恐竜ショーで、その名の通り舞台上に再現された実物大の動く恐竜を目の前で体感することができる教育とエンターテイメントを融合させた一大スペクタルです。これまで全世界で250都市以上9000万人を熱狂させています。

本公演が世界最大と言われるのは、25億円と言う莫大な制作費を投下し、最新のアニマトロニクスと言う技術を用いてステージ上にまるで生きているかのようにリアルに再現された実物大の恐竜を登場させることに成功した点にあります。恐竜たちは映像では再現することができない重量感や質感を伴い、最新の研究をもとに羽毛まで忠実に再現された姿で、目の前にあるステージに登場します。

最新の研究を下に前回来日公演よりさらにアップデートされ、恐竜の進化の過程から巨大彗星の衝突による最後の日までを描き、楽しみながら恐竜の生態を学ぶことができます。